【続編】長男のカゴ

【怜】



待ちに待った球技大会が開催された。



クラス対抗ソフトボール。



ピッチャー、運動神経抜群の善。



キャッチャーには炎次。



ファーストに古谷、セカンドに雪村君。



サードにマックで、あたしはショート。



他は秘書さんが代わりに出ているわけで…。



こんなことまでやらされて気の毒…。



「キャー!!藤間様ステキ~!!」

「古谷様のユニフォーム姿カワイイ~!!」



な~んかモテすぎなんですけど。



確かに全員美形だけどさ…。



お金でモテてる気もするから可哀想だ…。



「あの女がS科補佐!?」

「相応しくないですわね~」

「玉の輿狙いなんじゃなくて?」



それはお前らだろ!!



って、叫びたいのを我慢



「れ~い!!しっかりやれよ~!!」

「善こそ打たれないでよね~!!」

「三者三振!!完全試合見せてやっから」



善のどこから来るのかわからない自信にため息をついた。



善がそんなにすごかったら、何でもできるってことになる。



今でさえ、途中から参加したはずのS科の授業を理解してる。