【続編】長男のカゴ

やったね!!



優勝したら絶対里帰りしてやる!!



しかも競技はソフトボール。



S科に戻り、秘書たちがあわただしく授業の準備にとりかかっている。



もちろん怜も自分で準備中。



「あっ、今日のお弁当ね!!」

「わ~い。楽しみだ」

「昨日寝坊した分今日は頑張ったよ」



怜の弁当を受け取り、机の中に入れておく。



早く食いたい…。



「球技大会、ソフトだって?」

「あっ…雪村君…」

「頑張ろうね、怜ちゃん。バカンスってどこ行くのかな?」

「そ、そうだね…」



ん?



なんか…違和感。



「怜、雪村となんかあった?」

「なななな、何もないっ!!」



あからさま過ぎるんだけど…。



雪村と怜の絡みなんて見たことねぇんだけど…。



「怪しい~…。まさか雪村に惚れた!?」

「なっ!?」

「確かにイケメンだよな~。俺もあの髪型マネしてみっかな?」

「惚れるわけない!!ボケ善!!」



超怪しい。