気がついた時、病院のベッドにいた。



この管…点滴…?



「お気づきになられましたか」

「結城…さ…」

「食べないからこういうことになるんです。再三申し上げたでしょうに」



あたし…倒れたのか…。



キレた後、思い出せないや…。



「善様が慌てて運んだんですよ」

「善が…」

「真っ青で震えてらっしゃいました。自分を攻めていたので落ち着かせるためにも部屋に戻ってもらいましたので」

「そうですか…」



善、心配したかな…。



倒れるまで弱ってたなんて気づかなかった…。



あのコはどうなったんだろう…。



「善を呼んでください…」

「消灯時間をすぎていますので明日にしましょう。今日はゆっくり休んでください。明日からは栄養は口からとっていただきますが」

「はい…」

「スパルタで」



最悪…。



吐くまで食べさせられそうな気がしてきた…。



でも…早く元気になって善に抱きつきたい…。



会いたいよ、善…。