黙った…。



ってことは本当のこと…。



「いろいろと調べさせてもらった。お前、養子なんだな」

「違う…」

「昔はギャルで化粧濃くて。1回きりだったから俺も記憶に薄い」

「違うっ!!あたしじゃないっ!!」

「お前だよ。育ての親に言われたんだろ?藤間の長男落として来いって」

「…………あたしは…先輩が好きだもん…。親なんて関係ないっ!!」

「秘書使って睡眠薬飲ませて、なかった事実まで作り上げて。それで俺が好き?間違ってねぇか?」



ガシャ~ンと置いてあったカップが飛んで割れた。



善は…浮気してないんだ…。



「ナル、俺はもうお前に関わるつもりはねぇ」

「どうして!?あたしっ先輩のこと本当に好きだったのに!!」

「間違ってんだろ!!好きなら好きで直接言えよ!!」

「言ったら好きになってくれたの!?」

「ならねぇよ。俺は怜が好きだから」

「だったら卑怯なことするしかないでしょ!?あたし…中学の時だって先輩が好きだったのにっ…」



このコも傷ついてたんだね…。