【続編】長男のカゴ

学園にいて、善の顔を見るのは辛い。



今、本当にやめてしまいたい…。



「怜、俺が浅はかだった」

「どんな意味…?」

「ナルと知り合って、似たような境遇で。正直嬉しくて…俺、周りがちゃんと見えてなかった」

「…………」

「もう1回言うけど、ナルを好きだなんて思ったことねぇから」



真剣な目…。



あたしの手を握る善は…やっぱり優しい…。



「そんなこと言われても、どうしたらいいかわからない…」

「ハッキリさせて、それでも怜が別れたいなら別れたらいい。俺は絶対イヤだけど」

「別れ…る…」

「だからナルの部屋行こう」



しょうがなく向かったあのコの部屋。



これから先、話し合っても善を受け入れられなかったら?



あたしはどうしたらいい…?



「俺、お前といれんなら汚い手だって使うよ」

「えっ?」

「とにかく中に入ろう」



意味が分からないまま、善がドアをノックしてしまった。



出てきたのは顔も見たくないあのコ…。