【続編】長男のカゴ

沸いた疑問。



だけどどうやって証明したらいい?



留宇の酒の弱さは壊滅的で、俺もそうなのか?



でも留宇は俺の本当の母ちゃんじゃねぇから遺伝するとも考えられず。



覚えてないのはいつからだ?



本当に酒なんか飲んだのか…?



何だか疑問が膨らむだけ膨らんだ。



だけどそれよりもっと重要なのは俺のバカな行いだ…。



このまま怜は許してくれないかもしれない…。



本当にこのまま終わってしまうのかも…。



しばらくしてノックされたドアからはナル。



「何で…いんの?」

「戻って来ましたから」

「あのさ、ナルには悪いことしたと思うけど…この先俺はナルとどうにかなることはねぇから…」

「どうしてですか…。そんなのわかんないじゃないですか!!」

「わかるよ、わかる…。俺は怜以外と一緒にいるつもりはないから」

「どうしてあの人に固執するんですか」

「口じゃなんとも言えねぇんだ。心の問題だから…」

「最低っ!!」



最低ってのは今自分が一番わかってるってば…。