【続編】長男のカゴ

近野もキツいこと言うけど、結城もなかなかだな…。



反省なんて…どうやってすりゃあいい?



とりあえず、昨日のことから覚えていること全てを結城に話した。



「間違いは誰にでもあるものです」

「うん…」

「しかし、同じ過ちは繰り返さないこと。それと、軽率な行動がどれほど周りを苦しめるのかということを理解していただきたいです」

「ん…」

「怜様の様子は私が見ていますのでご安心ください」

「任せたよ、結城…」

「善様にひとつ」

「何…?」

「間違って召し上がられたアルコールですが、全く匂いがしませんね。記憶をなくす程飲まれたなら次の日に影響があってもよさそうなものですが」

「慣れてねぇから…とか…?」

「そうですね、では私は怜様が心配なので失礼します」



酒臭さは感じない…。



飲んだことねぇからわかんねぇな…。



雷に、大人になるまでは絶対ダメだと言われて育ったし…。



でも…俺はそんなに弱いんだろうか…。