【続編】長男のカゴ

卒業しら就職したいあたしにはちょうどいいけど。



「僕は大学行くけどね~」

「古谷は遊んでたいタイプでしょ」

「うん、政治家にはならない!!」



おじいちゃんが総理の古谷。



かな~り人懐っこい。



「私は留学します」

「炎次らしい」

「やりたい研究をしに海外へ行きたいのです」



炎次は言わば善の身内。



親同士が同じ会社らしいし。



将来のことはよくわからない。



「俺は父親の力になれればなんでもいいや」



そう言う善。



いいとこのボンボンで自由人だと勘違いしていたけど、かなり親思いのヤツだった。



絶対優しいヤツだ…。



「岩崎さんはいますか?」

「はい!?」

「明日の健康診断のことでお話が」



珍しくランチタイムに担任に呼び出された。



雑用係だから健診は大変なのかも…。



「朝に人数分の体温と脈拍をこちらで計ってください」

「はぁ…?」

「このマシンに腕を入れると結果が出ますので」



それを寝起きでやれと!?