【続編】長男のカゴ

どうやら怜は俺が金持ちのワガママ坊ちゃんだと思ってたらしい。



「高1まで普通の高校いたから」

「マジで!?藤間グループってあたしも知ってるほどの超金持ちなのに!?」

「俺、普通の生活してたぞ。家はデカいけど、大家族だし」

「大家族?」

「妹3人、弟ふたりの6人兄妹」

「マジで!?超意外…」

「怜は?」

「あたしは兄貴がいるけど歳離れてるから。社会人だし」



ふたり兄妹って感覚がわかんねぇな…。



チビ達元気かな~…。



「美衣って末っ子が超カワイくてさ~。まだ3歳なんだけど」

「子供好きなの?」

「好き…かも。下のヤツら全員のオムツは交換した」

「善って本当に普通なんだね」

「だからふりかけご飯とかで育ったわけ。まぁ、マナーはそれなりに叩き込まれて来たから今苦労してねぇけど」



一通りいろんなことや常識は学んでたんだって、最近になってわかった気がする。



やりたいことはやらせてもらえたし。



俺って絶対大事にされてたよな~。



やっぱり…ホームシック…。