超ヤダ!!



怜のボケ!!



「お姉ちゃんカワイイ~!!」

「由衣もそのバッグ欲しい!!」

「あぁぁぁ!!善兄とお揃いのリング~」

「超ラブラブ~」



妹たちに冷やかされながら家を出た。



今日は怜とデート。



家にいたら手なんか出せるはずもなく、モヤモヤ全開の俺は帰るつもりもないけど。



とにかく今日はデートです。



「な~に拗ねてんの?」

「拗ねてねぇよ…」

「ネックレス着けてくれてんだね」

「そりゃあ怜がくれたから…」

「似合うよ、善」



クリスマスに怜がくれたのはネックレスだった。



俺的には頑張って手作りケーキくらいに思ってて、かなりびっくり。



どうやら、株で儲けたらしい。



まさか怜が俺の好きなモノとかさりげなくチェックしてるとは思わなかったから…。



それにしても今日はムカつくほどカワイイな…。



手を繋ぎたい…。



「オイ…」

「ん?」

「手…」

「…………はい!!」



俺、悶え死ぬかも…。