【続編】長男のカゴ

何度シても慣れない。



心もカラダも善でいっぱいになって、何も考えられなくなる。



思考全てが善に支配されて、頭が善で溢れてしまって…。



終わった後のフワフワのカラダを優しく抱きしめられて、あり得ない程甘ったるい時間。



くっついて、頭を撫でられて。



善の手があたしを愛おしそうに触るから…。



善と繋がる度にたくさん善を好きになってしまう…。



この時間を言葉にするなら、幸せの微睡み…。



「寝る感じ?」

「ん~…」

「今寝たらメシ食い損ねるぞ」

「いらない…」

「最近食わな過ぎ。カラダ、マジで平気か?」



どうかな…。



今は善でお腹いっぱいだから…。



今の体力は全部善に奪われてしまったなぁ…。



「怜?」

「好きだよぉ…」

「おやすみ」



毎日この腕の中で眠れたらすごく幸せだろうな…。


おやすみ、善…。



そのまま眠ってしまい、目がさめた時には善はいなかった。