【続編】長男のカゴ

俺と炎次ペア、古谷とマックペア。



久しぶりに遠慮なく動ける楽しさを4人で思う存分味わった。



「誰か代わってよ!!あたしもやるってば!!」

「じゃあ得点やるんで後は任せましたよ、怜さん」

「ありがと炎次!!」



炎次と怜交代し、俺とペア。



今1ゴール差で勝ってるのに!!



「足引っ張ったら雑用てんこ盛りだからな!!」

「軟弱お坊ちゃまに負ける気しないんで~。やっぱ、貧乏根性でしょ」



どうやら怜、スポーツができるらしい…。



怜にパスをしたり、シュートしたり。



楽しそうにコート内を駆け回る怜が清々しく見えた。



「ヤバいっ!!負ける!!」

「古谷!!早くパス出せ!!」

「だってデカいの邪魔っ!!」



背の低い古谷を完全に押さえ込んだ俺たちの勝ち。



久しぶりにいい汗かいた~!!



「腹減った~…」

「今日のお弁当、超自信作だから」

「マジ!?なに!?」

「炊き込みご飯のおにぎり」

「それ最高…」



今の俺には怜が必要だ。