【続編】長男のカゴ

絶対ムリだ!!



それだけは譲れねぇ。



「今日善の部屋遊びに行ってもいい?」

「悪いな。テスト勉強すっからムリだ」

「まだ少し先だよ…?」

「なにがなんでも譲れねぇからな。テスト終わったら構ってやるよ」



怜を放置。



雪村なんかに絶対負けない。



こうして雷は俺の闘志に火を着けた。



その日からは毎日バカみたいに勉強。



わからなかったことも、近野に聞く前に自分で調べるようになった。



本当に怜に構わず勉強すること2週間。



「「終わったぁ~!!」」



やっとテストが終わってくれた。



さぁて、怜に癒してもらおっかなぁ~。



「怜、今日地下に買い物行かね?」

「どうして?」

「冬服見てぇし。髪も切ろうかと思って」

「違う。どうして善と行かなきゃならないのって意味だから」



まさかのまさか。



あまりにも俺が放置しすぎて怜がブチギレてしまいました。



「あの…怜?」

「勉強でもしてれば?エミ~、学園カフェ寄って帰ろ~」



最悪だぁ~…。