善と向かい合い、ケーキを食べてお茶を飲む。



やっぱり善、紅茶に詳しかった…。



「留宇が紅茶好きになったのって、俺が原因」

「なんで?」

「雷も留宇もコーヒー飲むのに、俺にだけくれなくて。俺が拗ねたら次の日から朝は留宇とミルクティーになったんだ」

「留宇さんらしいね。理想のママ」

「雪村はさ、こういう感覚知らねぇんだろうな…」



知らないよね、きっと…。



知ってたら善をこんなに恨まない。



「これからどうするの?」

「ん~、雷が任せろって言うから任せる。俺じゃあアイツの神経逆撫でしそう」



確かにそうかも。



雪村君も自分が何をしたいのかわかってないみたいだし…。



それに雷さんは元貧乏だと言っていた。



きっと雪村君にもいい影響を与えてくれると思う。



「それにしてもお前痩せたな」

「善がね、別れるとか言ったからだよ」

「じゃあ俺が太らせたらいいんだな」

「太りたくはないかな…」



大丈夫、体力はあるはず!!