【続編】長男のカゴ

もっとしっかりしなきゃ。



何が起こっても冷静になれるように…。



あたしも今のままじゃいけない。



そう思い直し、次の日は久しぶりにお弁当が善仕様。



「おはよ、怜」

「おはよ、善」

「やった!!弁当!!」

「ご飯はふりかけご飯だよ」

「ありがと。へへっ」

「えへへっ」



そんなあたし達を見たクラスメイトはポカンと口を開けてる。



そんなの気にしないあたし。



授業中も善の隣に座れたらいいのにな~んて、バカな考え。



「ゼンゼンと怜、なんかあった…?」

「何で!?」

「雰囲気が…気持ち悪いね…」



気持ち悪いっ…。



失礼だな、古谷。



あたし達は…ただ前よりラブラブになっただけです!!



教室で善に抱きつきたくなったのなんて初めてだ…。



「流されたわね?」

「流されっ!?」

「一線でも超えたかしら?いやらし~」

「エミ!!」

「あら?本当のことじゃないの?」

「うぅぅぅ~…」



周りからそう見えるのか…。



でもいいもん。