【続編】長男のカゴ

それだけで溶けてしまいそう。



「俺のもんだよ、怜は」

「うん…」

「誰にもやんない…」

「善の…だよ…」

「おかしいよな?こんなに緊張してんの、初めてかも」



その言葉が嬉しくて、自分から善に腕を回して抱きついた。



好きってこと以外、考えられなくなりそう…。



好き、好き、好き…。



善しか見えない…。



優しい善が大好きだ…。



「我慢…した方がいい?」

「そんなの…いらない…」

「ん、わかった」



何度しても慣れない善のキスが雨のように降ってくる。



気持ちよくて、心地よくて。



フワフワした気分になった時、善が部屋のライトを消した。



「ちょっと待って、近野に連絡」

「ん…」



気持ちが高ぶってるのかな?



暗くてよかった…。



今、どんな顔してるのかわからないもん…。



「あっ、近野?メシの時間になっても呼ばないで。うん、怜とじっくり話し合うから」



それはもうシちゃうって言ってるようなもんじゃん!!