【続編】長男のカゴ

【怜】



気がつけば保健室で眠っていた。



善が顔を出した時、泣き疲れて眠ってしまったことに気がついて。



「今…何時?」

「授業終わった。一緒に帰るぞ~」

「うん…」



善の手を握って歩くなんて夢みたいに嬉しい。



嬉しくて嬉しくて…離れたくない…。



「怜様、カバンです」

「ありがとう、結城さん」

「私は今から秘書会議がありますので夕食までは参りませんがよろしいですか?」

「はい」



笑顔の結城さんからカバンを受け取り、寮まで善とやってきた。



あたし、善と戻れたんだよね?



「ねぇ、善?」

「ん?」

「どうして…別れたの?」

「俺がいない間、怜を雪村から守れる策っての?別れるのがいちばん早いかと思って」

「悩まなかった?」

「悩んだけど、また怜に何かされたら…俺は学校にいれなくなるかなって」



善の思いが伝わってくる。



あたしを守ってくれたんだ…。



やっぱり信じて待っててよかった…。