ケガしても自分の意志なら学園を攻められないって意味らしい…。



なんだかめんどうな学園だ…。



「僕やらない…」

「私もパスさせていただきます」



結局、俺たち5人しか体育をやるヤツがいないらしい。



どんな生活して来たんだよ…。



「善、あたしルール知らない…」

「じゃあ怜が取ったら俺に回せばいい。俺が決めてやろうじゃないの」

「ヤバいね、善がヒーローに見えた」

「惚れんなよ?」

「うん、惚れはしない」



怜は結構ドライ。



女のモジモジした感じとか、か弱い感じがないヤツ。



付き合いやすい女友達ってとこだ。



「古谷様だわっ!!どうしましょう!!」

「あの方誰!?すごくカッコイイ!!」

「藤間グループの御曹司らしいわよ!!」

「藤間様~!!頑張ってくださ~い!!」



話し声聞こえてから応援されても嬉しくねぇよ…。



所詮、世の中金なのか…。



「モテモテだな、善」

「残念、タメの女に興味ナシ」

「はははっ!!」



俺は年上が好きだ!!