【続編】長男のカゴ

そう思って教室に向かった。



怜はまだいなくて、雪村を先に見つけた。



「雪村、話あんだけど」

「なに?」

「殴ったのは悪かった」

「別にいいよ。1ヶ月、そのムカつく顔見なくて済んだし」

「お前、どうしたいわけ?」

「そんなのわかってたら俺だって行動起こしてるっ!!お前もあの女も…うるせぇんだよ!!」



雪村がこんなに取り乱してる姿を始めてみた…。



なんだか…雪村がかわいそうに思えてならない…。



「俺の親父に会え」

「は?何で?俺は別に望んでない」

「お前は望んでなくても、雷は望んでる。学園長との仲もいいだろうから…たぶんそのうち会いにくる」

「勝手なことしてんな!!俺は家族とか兄弟とか、そんなもん欲しくねぇんだよ…」



じゃあ何が望みだよ。



雪村がなにを考えてるのか、さっぱりわからない…。



この感じだと、きっとそれは雪村本人も同じだろう…。



「なぁ、怜のこと抜きにしたら俺はお前を救ってやりたい」

「綺麗事って言うんだ、それを」



とにかく俺じゃダメだ…。