【続編】長男のカゴ

【怜】



善がいない教室は静かだ。




ムードメーカーの善がいないだけで、クラスから10人くらい減ったような感覚。



ダラダラとご飯を食べる昼休み。



いつも食べてた善の高級ランチが恋しい…。



自分で作るお弁当が味気ない。



「善が出れねぇ学祭とかつまんねぇだろ」

「やる気なくしちゃったね~。ゼンゼンがいないと休み時間がつまんない」

「アイツうるさかったもんな…」



涙出て来そう…。



善がいないだけなのに…。



「善君から連絡はありましたか?」

「ううん、まだ…」

「そうですか。父に様子を聞いてみましょうか」

「炎次…」

「なにもわからないかもしれませんので期待はしないでくださいよ?」

「うん、ありがとう…」



あたしの元気がなさすぎるからだ…。



炎次が気を利かせてくれてる…。



善の存在がこれほどとは…。



それに、あたしの謹慎中も会ってなかったから…。



そんなあたし、善が停学になってから1週間。