【続編】長男のカゴ

信じられない事実を受け入れたくない。



黙ってしまった近野と、長時間車に乗ってやっとついた雷の会社。



久しぶりにやってきた社長室には不機嫌な雷と、呼び出されたであろう母親の留宇がいた。



「反抗期はとっくにすぎたんじゃねぇのか…」

「ごめんなさい…」

「なんか理由があってのことだろ?聞かねぇでやるよ」

「ありがとう…。ケータイ、怜に預けてきたから新しいの買って?自分で払うから」

「わかった。夜まで待ってろ」

「うん、雷…ふたりで話したい…」

「…………留宇、笹原んとこ行っとけ。帰るときに善連れてくから」



気を利かせて留宇が退室。



留宇には言えない話は昔から雷がこうして聞いてくれていた。



「まさか妊娠したとか言うなよ!?」

「違う!!違うけど…俺が殴った雪村ってヤツ…」

「どうした?」

「もしかしたら俺たちの兄弟かもしれない…」

「は…?」

「調べてくんねぇかな…」

「フルネームは?」

「雪村…暁(アキ)」

「漢字一文字の二文字読み…。わかった、調べとく」



違うことを祈ろう…。