【続編】長男のカゴ

グイッと引っ張られた腕。



真っ赤な目をした怜にまた抱きつかれて…。



「善が戻ってきたら…」

「うん…?」

「あたしを善のものにして?」



心臓にグッサリ刺さった言葉。



今から停学になるなんてこと忘れちゃいそうなほど嬉しい。



「ありがとな、怜」

「頑張るから…善も頑張ってね…」

「ん、じゃあ1ヶ月バイバイ」

「あたしっ、しっかりするから!!善のこと…待ってる…」



キスして怜の部屋を出た。



部屋の前にはふたりの秘書。



気を利かせた近野と、新しく来た怜の秘書、結城がいた。



「お別れはお済みになりましたか?」

「うん、行こうか」

「お荷物は車の中です。結城、岩崎様を頼む」



頭を下げた結城に俺も頭を下げた。



さぁ、怒られに向かおう。



しばらく離れる学園に別れを告げ、近野の車に乗り込んだ。



「近野、怜が変なこと言うんだ」

「どんなことでしょう」

「俺と雪村が…兄弟だってさ…」

「えっ…?」



信じられないよな?