【続編】長男のカゴ

やっぱり掴めない…。



どうしようか…。



「話って?」

「雪村って…怜のことどう思ってんの?」

「単純にカワイイとは思うけど?」

「そうじゃなくて…なんつーか…好きとか」

「善君の彼女でしょ?好きになってどうするの」

「だったら怜に構うのやめてくんね?」

「何か勘違いしてるようだね。彼女の立場はなにかな?」



にっこり笑ってそう言われた。



彼女の…立場…?



どんな意味だ。



「怜ちゃんは…S科補佐」

「…………」

「補佐は純S科のパシリだよね?俺が怜ちゃんに頼みごととかするのは間違ってるかな?」

「いや…」

「善君」

「なんだよ…」

「そんなに警戒するなら首輪でも付けて鎖に繋いどけばいいよ。それか補佐から外す」



雪村って本当に何者だ?



余裕、優位、曲げない思い。



そんな感じがした。



「話はそれで終わり?」

「納得いかねぇ…」

「困るね」

「怜は俺んだから…変なことすんなよ?」

「ただの浮気なら不倫にはならないから。気をつけな」



なにっ!?