【続編】長男のカゴ

まさかあの時赤くなってた頬…。



「スゴく気持ち悪かったんでなかったことにしてゴシゴシやった…」

「なるほど…。雪村はお前が好きなわけ?」

「そんなのあり得ない!!あたしが貧乏で庶民だから…ただのオモチャ的な?」



俺の怜をオモチャにするなんてふざけてんの?



マジでありえねぇから。



さすがに温厚な俺でもキレちゃうって。



「今は何にもねぇんだな?」

「何もない!!誓ってなにもっ!!」

「ムカつく…」

「あたしが…?」

「雪村が。まぁ、言わなかった怜にも多少ムカついてるから」

「ごめんっ…」

「ダメだな。部屋戻る。お前のこと食っちゃいそうだしな」

「…………」

「じゃ、明日の弁当ヨロシク~」



雪村…。



そんなことしたくせに未だに怜に絡む?



俺と付き合ってんのは全員知ってんだろ。



ナメられたもんだな。



どうしてくれよう…。



って、どうすることもできねぇか…。



雷に迷惑をかけるのは絶対イヤだ。