サクサクやろうや。



基本的にダラダラやんのは好きじゃねぇんだ。



「善君、来年クラス長やったら?」

「えっ、ヤダ。雪村がやればいいじゃん」

「俺はほら、のびのびタイプだから」



やっぱり雪村って掴めない…。



その笑顔が…なんだか俺にはウソに見えてしまうんだ。



それに雪村の親、炎次もマックも古谷も正体がわからないんだとか。



だからみんな雪村に関わってなかったらしい。



実在しないかもしれないという噂…。



俺もあんまり関わらないでおきたいんだけど…。



「楽しみだね、怜ちゃん」

「そうだね…」



なぜか前から怜によく絡む。



怜に聞いても何でもないって言ってたけど…。



なんか…雪村は前から引っかかってんだよ。



それに怜も最近俺の部屋にこねぇし~。



そんなに急に襲ったりしねぇのにさ…。



休み時間、弁当と共に俺の席へやってきた怜に聞いてみた。



「怜の部屋行くから」

「へっ!?」

「ダメなわけ?」

「今日は…ダメじゃないけど…」



意識しすぎ!!