【続編】長男のカゴ

【怜】



善の家の別荘はスゴかった。



そして現在古谷の別荘。



善の別荘は洋館って感じだった。



古谷のとこは真逆の純和風な作り。



池に鯉とかいるし、なんか橋かかってるし。



とにかくこっちはこっちでかなり豪華。



「襖で声とか聞こえるからね~」

「いやいや、古谷だけでしょ…」

「ゼンゼンと怜もそんな関係になっちゃうかもよ?」



ならないもん。



あたしと善はピュアラブですから。



「ちなみに明日、俺の婚約者も参加。最後の1泊くらい連れて行けってせがまれた」

「そんなわがまま聞いてあげるのは好きな証拠ですね」

「知らねぇって…。炎次こそ女放置してていいのかよ」

「いいんですよ。お預け食らった犬ほど、褒美をもらった時は喜びますから」

「相変わらずだな…」



炎次って腹黒そうだって善が前に言ってたけど…。



それが今わかった…。



真面目な顔して考えてることはドス黒い!!