【続編】長男のカゴ

しばらく無抵抗の怜とキスした。



すると隣から聞こえた声。



「気まずくない!?」

「ん~、今日は大目に見てやれ。古谷、遠距離だし」

「あたし…明日タマちゃんの顔見れない!!ってか寝れる気がしない」

「じゃあおいで?聞こえないようにしてあげよう」

「うぅぅぅ~…」



引き寄せた怜を抱きしめてから耳を塞いだ。



カワイイ顔して見上げられて。



俺の理性も崩壊しちゃいそうだからもう寝かせる!!



「聞こえる?」

「善の声は聞こえる」

「じゃ、おやすみ」

「うん…おやすみ…」



背中に腕が回ってきて、サワサワと背中を撫でてる手が止まって…。



どう見ても拷問だとため息を付いてから目を閉じた。



古谷も遠慮ねぇな~…。



でも…古谷の不安はわからなくもないから許す。



それにしてもムラムラするわ~…。



俺、寝れんのか?



「虫…嫌い…」



そんな怜の寝言にまたため息をつき、起こさないようにキスをした…。