【続編】長男のカゴ

他人をこんなにカワイイって思ったことあったか?



超カワイイから…。



マジでどうしよう…。



「ぜ~ん!!そろそろ行くぞ~!!」




マックに呼ばれ、プールから出る頃には夕方だった。



秘書なしで遊んだの久しぶりだな。



「楽しかったぁ~」

「よ、よかったね…」

「ん?どうかした?」

「どうもしてない。夜ご飯できたかな?」



なんだ?



怜、まさかさっき言ったこと意識してるとか?



「楽しみだな、夜」

「んなぁ!?」

「ははっ!!ウソウソ。ムリヤリとか趣味じゃないし。怜のことは大事にすんだ~」

「善?」

「ん?」

「ありがと…」



ブハッ!!



超カワイイっ…。



そのいつもの怜からは想像できない感じ!!



「部屋戻ったら抱きついていいぞ…」

「うん」

「今日はギュ~して寝る…」

「潰さないでね?」



こんなに愛おしいとか、他人に対して思うもんなんだな…。