【続編】長男のカゴ

それからご飯を食べて、やっと善が帰ってきた。



「ラーメン奢ってもらった~。指導料とか言って」

「善に指導なんかできるの?」

「俺、超慕われてるし!!俺が3年の時に1年だったヤツらがたくましくなっててウケた~」

「洗濯物出しなさいね?汗くさそう」

「講師して来た息子になんてこと言うんだ。まぁ、汗くせぇな…」



アレなんて言うの!?



空手で着るヤツ!!



善の!!



なんか…萌えてしまう…。



「善がまじめに空手やってたとか、なんか信じがたい…」

「怜ちゃん、それは僕の実力を知らないから言えるんだよ」

「だって超軽いじゃん…。もっと体育会系なイメージなんだもん…」

「生意気だな、怜のくせに~!!」

「んなぁぁぁぁっ!!重いからっ!!」



留宇さんの前でなんてことをっ!!



恥ずかしいよバカ善っ!!



後ろから体重をかけて抱きつかれて…。



顔暑いっ…。



「善兄、すごかったよね」

「だろ?厘はさすが俺信者!!」

「うん、善兄好き」



厘君ってホントにカワイイな…。