【続編】長男のカゴ

現実を突きつけられた感じ…。



別れた方がいいのかも…。



「怜ちゃん」

「はい…」

「他人に何か言われたからって自分の意志を曲げるのは間違ってるよ」

「えっ?」

「あたしには意志なんてなかったんだけど、雷さんがそう教えてくれたの。自分の考えは曲げちゃいけないときがあるんだよ」



あたしの考え?



あたしは…善が好きだ…。



善と笑ってたい…。



「留宇さんと話してスッキリしました!!」

「うん、いい顔。で、その善の帰りが遅いね~…」

「中学校って近いんですか?」

「近い近い。お昼には帰るだろうから準備しとこうか!!」



最近お手伝いさんがお孫さんのお世話を始めたみたいであまり来ない。



留宇さんも留宇さんで子育てが楽になったからそれでいいんだとか。



中学校の先生に呼ばれていない善の帰りが遅い。



空手教えに行くって言ってたけど…。



一緒に行ったら善の空手姿見れたのに惜しいことをした…。