【続編】長男のカゴ

こんなにキスしたいって思ったの、怜が初めてだ。



好きな証拠だ…。



「死ぬなよ?」

「なにがぅっ!?」



さっきのキスが挨拶程度だとすると、今のキスは愛情表現。



雷が留宇にバカみたいにキスしまくってる意味がわかってしまった気がする…。



「善っ…」

「気持ちいい…もっと…」



しばらくキスしてた。



離したくなかっただけ。



怜とのキスが気持ちよすぎてずっとしてたいと思った。



「なんて顔してんだよ…」

「苦しいし…なんかわけわかんなくなるし…。恥ずかしくて顔見れないから…ほっといて…」



バサッと布団を被ってしまった怜。



満足した俺はソファーに戻り、テレビをつけた。



溜ってたドラマみよう。



「カイのドラマ!?」

「ファンなの?」

「ファン…」

「いい男だよな、カイ。最近来ないけど」

「どこに?」

「うちに遊びに」

「知り合いなのっ!?」

「雷の友達。仕事で知り合って今はプライベートな友達」

「マジ…ですか?」

「ガキの頃から遊んでもらってる」



何歳になったんだろ。