【続編】長男のカゴ

じゃあキスだけしよ。



起きあがってる怜に一瞬だけキスをした。



長いまつげがパタパタしてる。



「恥ずかし…」

「純情な怜ちゃんを大事にしてやろう」

「それはありがとう…」

「カワイイな、やっぱり」

「カワイくない…」

「顔真っ赤じゃん」

「ぜ、善は慣れてるからっ!!慣れてられるのもイヤなんだけど…」



ブツブツ言っちゃって。



超ヤバいって。



俺、お前が好きなんだな。



だからカワイイとか思うんだ。



「怜、好きだよ」

「えっ…?」

「俺、怜が好きだ」

「初めて…言われた…」

「大事にするから」

「ま、待って…顔が…」



両手で隠した顔が見たい。



どんな顔してんだろ。



腕を掴んでむりやり下ろすと、真っ赤な顔が泣きそうになってて。



ツボるってば。



「言っとくけど俺エロいよ?」

「う、ん…」

「四六時中ヤりてぇとか考えるよ?」

「う…」

「バカだしお坊ちゃんだし」

「知ってる…」

「それでもいい?」

「好き…なんだもん…」



ハマりそうな予感がしてきた。