【続編】長男のカゴ

キッチンに行って本当に写真を燃やした。



「お前ってヤキモチやきだよな?」

「聞こえなかった」

「はい…」

「次の写真見てみよ~!!」



怜ばっかり主導権握れると思うなよ?



部屋に戻り、アルバムを見ようとしてる怜を捕まえてベッドに投げた。



「ななな、なんですか!?」

「ふたりしかいねぇから」

「から…?」

「ヤることヤんなら今のうち」

「は…い?」

「溜まってるモン、発散させてもらいます」

「ちょちょちょちょっ!!ちょっと…待って?」

「なんだよ。処女でもあるまいし。避妊ならちゃんと…」

「処女…なんですけど…」



えっ…?



その顔で…?



「お前…本気?」

「ウソついてどうすんの!!」

「じゃあ初キスは?」

「善が…奪ったじゃないか…」



赤い顔で俺から目を反らし、子供が拗ねたような顔。



ヤバッ…。



カワイイ…。



俺が初めてか…。



「そうか、そうかぁ!!」

「嬉しそう…」

「嬉しいに決まってんだろ。襲おうとして悪かったよ」



メインディッシュはまた次の機会でいいか。