【続編】長男のカゴ

はぁ!?



キスとかっ…なに考えてるんだあたしはっ!!



部屋に戻り、熱い顔を枕に押しつけた。



でもきっとこれって善が好きだからだ…。



この前みたいに素直にあの堅い善のお腹に腕を回して…だ、抱きしめられたいっ!!



「ぬぁぁぁぁ~!!」



あたしっていつからこんなこと考える子になったの!?



そうだ、勉強して気持ちを落ち着かせよう。



眠れなくて、余計なことを考えないように徹夜で勉強をした。



次の日からはテスト。



難しいテストはPCで。



声のしない教室でカタカタって音だけが響きわたる。



難しい…。



頭ばっかり使って終わった3日のテストの結果は明日。



雑用を終わらせて戻った寮。



「おっせぇ~」

「待ってたの!?」

「だってテスト終わったし…」



善が部屋の前で待ってた…。



ど、どうしようもなく嬉しいっ…!!



「そういや引っ越してから怜の部屋くんの初めてだな」

「なにもないけど…どうぞ…」



なんか緊張してきてしまった…。