【続編】長男のカゴ

寮に戻ると夕食の時間。



夕食は全員揃って大きな広間で。



ここでは私服だったり制服だったりする。



そのまま制服で向かうと、すでに数人が座っていた。



1年も3年も関係ない空間だ。



「お前、山田とどこ行って来たわけ?」

「ちょっと遊んでた…」

「髪、似合ってんじゃん。黒もいいけど茶色も捨てがたい」

「ぬぅ~…」



やってきた善がさりげなく頭を撫でる。



そういうとこは前と変わらないから余計ドキドキすんじゃん…。



なぜか私服だし!!



善って結構着痩せするタイプだ…。



脱いだらすごいカラダなのに服着てると背が高いだけ…。



って、脱いだらってなんだよっ!!



しかも隣に座るし…。



「いただきまぁす」

「怜」

「はい…?」

「パスタ吸い込むのはどうかと思うので」

「してない!!」

「ソバじゃねぇんだから」

「なんだよ。好きに食えって言ったくせに!!」

「あははっ…じゃあ好きに食えば?」



なんだよバカ善…。