【続編】長男のカゴ

入り口のソファーで待つこと数分、あたしの会員証が手元にやってきた。



「さぁ、行くわよ」

「うん…」



ドキドキしながら歩き出すと、そこはまるで普通のデパート。



家具が売ってる!!



美容室!?



ネイルサロンに高級ブランドのセレクトショップ。



「すごいんだけど…」

「あそことあそこ、うちのお店」

「美容室とエステ?」

「ここの生徒は格安でサービスが受けられるの」

「へぇ~…」

「あなた、カードに残高はおあり?」

「まぁ3万弱…」

「話にならないわね!!株で儲けてないの!?」



だってそれは…ケータイ買いたいし、夏休みに善とデートしたいかな~とか思ってるんだもん…。



「今日は私に任せなさい」

「そんなのダメだよ!!山田さんに奢ってもらうとか、なんかイヤな予感しかしないし」

「聞こえなかったわ。私、ヒマなの。わかるかしら?あなたで遊びに来たの。それとも私とは遊べないとでも?」



お嬢怖~…。