【続編】長男のカゴ

肩に置かれた手に振り返ると、そこにいたのはギラギラの山田さん。



「な、なに?」

「遊びましょう」

「はい!?」

「テストなんて私たちに関係ないじゃない。ヒマなの」

「関係なくないよね!?一応テストだからっ…」

「卒業できれば問題ないわ。それともあなた…まさか会社でも経営するつもり?」

「そこまでは…」

「なら尚更。行きますわよ」



なんでこうなるのぉ~…。



どうやら山田さんにとって、あたしは格好のオモチャらしい。



別にイヤじゃないんだけどさ…。



「どこに行くの!?」

「地下のショッピングモールよ」

「そんなのあるの!?知らないんだけど!!」

「会員制ですもの。一部の人間しか知らないわ」

「すごっ…」



って、あたし…会員じゃないんですけど…。



そんなのお構いなしの山田さん。



本当にあった地下に着くと、紺のブレザーばかり。



「山田様、本日はなにかお探しでしょうか?」

「この愚民で遊びに来たの。会員証、作ってくださるわよね?」

「えぇ、しばらくお待ちください」



ぐ、愚民って言われたっ…。