【続編】長男のカゴ

でも~、それなりに小遣い稼ぎはしたしぃ~。



好きなとこ行けるし~。



マックたちと別荘巡りの約束に怜も連れてこ~。



「結局、あたしと善は付き合ったんだと思います?」

「はい」



って、なんで近野に聞くわけ?



あっ、恥ずかしいのか…。



怜ってサバサバしてるくせにこういうとこ女だよなぁ~!!



カワイイぞ、ボケ。



「善様、社長にはお伝えしてもよろしいのですか?」

「怜のことを!?なんで!?」

「そういう方ができたら報告するように言われてます。きっと、将来のためでしょうね」

「俺から言うからいいよ。たぶんなんも言われねぇと思うし」



って考えはどうやら甘いようだ。



夜に勉強の合間を縫って電話をかけた。



「彼女できたんだけど。雷が報告しろって近野に言ったみたいだから」

「あぁ、そうか。怜ちゃんか?」

「うん、まぁそんな感じ」

「怜ちゃんの素性は近野に聞いておく」

「なぁ、なんで知りたいわけ?」

「うちと敵対してたらまずいだろ」



そういうことか!!