【続編】長男のカゴ

話しがまとまった時、教室に入ってきたのは近野。



「もうよろしいですか?」

「まさかずっと外に…?」

「えぇ、私、善様のお世話係ですから」



マジかよっ!!



下手なことできねぇじゃん!!



まさか近野にのぞかれてたとは…。



「善様も大人になられましたね」

「まさかこういうことって雷に報告する…?」

「そこまで野暮ではございませんので」

「よかった…」



もう学園内でふたりになることは不可能とわかった。



でも俺には寮があるっ!!



しかも最近怜がS科寮に引っ越してきたし?



むふふっ…。



「ちなみに、本日よりテストが終わるまでお互いの部屋の行き来は不可ですので」

「エスパー!?」

「善様はすぐ顔に出ますね。わかりやすいので助かります」



テスト終わったら夏休みじゃねぇか!!



結局怜とはふたりになれなくね?



「夏休み家帰んの?」

「帰…るかな…。わかんない…」

「ならうちに来いな!!」



ん?



チビ達がいて…ふたりになれなくね!?