【続編】長男のカゴ

顔を隠してる手を下ろし、またキスした。



赤い顔がカワイイ…。



「お前も女だな」

「あたしも不思議に思う…」

「俺にしか見せないで?俺だけしか見れない怜がいい…」

「引かない?」

「引かない」

「あたしおかしい…。善…好き…」



そう言って控えめに腕が回ってきた。



ヤバい、たぶんこれって好きなんだ…。



「あっ!!」

「なんだよ…」

「雷さんに反対される…よね…?」

「されるわけねぇじゃん」

「でも善は藤間グループの跡取りだしっ…。あたしなんか不釣り合いだよっ!!」

「残念だな。ガキの頃から恋愛結婚しろって言われ続けてきたのに」

「えっ…?じゃあ…いいの?」



夏休みは彼女として家に連れて帰ろう。



怜が俺の彼女…。



「年上が好きなはずなのになぁ…」

「浮気したらマイ包丁で刺すからね」

「微笑むな、マジっぽいだろ…」

「マジだから」



怖いっスね…。



でもこれから、俺しか見れない怜をたくさん見たい。