【続編】長男のカゴ

スルッと俺の腕から抜けた怜が少し離れた。



「一緒にいてやんない」

「はぁ!?」

「いて欲しいなら追いかけなよ」

「何様だ!?」

「うるさい!!ちゃんと告って来るまで…お弁当抜きだからね!!」



オイオイ、死活問題だから。



今でも耐えてんのに!!



「じゃあ俺も知らない」

「えっ?」

「お前、俺が夏休みに遊びまくっても文句言うなよ?こっちは溜まるもん溜まりまくってんだ。何すっかわかんねぇからな」

「ダメ…」

「聞こえねぇな」

「ダメだよ!!ダメ…それヤダ…」



うわぁ…。



カワイイんですけど…。



ほら、また抱きしめたくなるじゃん…。



「彼女にして?って言えたら俺は誰にも触らない」

「言えるわけナイじゃんっ!!」

「じゃあどうする?別に女は怜だけじゃねぇし」

「あたしを…善の彼女に…してください…」

「仕方ないな。そんなに俺が好きか」

「死ね!!その前に恥ずかしくてあたしが死ぬっ!!」



顔真っ赤…。