離したくなくなってきた…。



「お前、俺のこと好きだろ」

「好きですがなにか?」

「キスしていい?」

「な、なぜ!?」

「謎が解けそうな気が…してきた…」



上を向かせた怜の唇を親指でなぞった。



こんな風に思ったことなくて、どうすりゃいいかわかんない。



こんなにキスしたくなったの、初めてだから…。



「善…?」

「していい?よな?」

「したい…の…?」

「もう我慢できね」

「んっ…」



あぁ、怜だ…。



満たされるよ…。



なぁ、ずっとしてていい?



バシバシ叩かれた腕が痛くて唇を離した。



「く、苦しいから!!」

「ごめん…」

「って…顔見れない…」

「怜と一緒にいたい」

「だぅっ!?」

「俺のとこにいて?」

「それは…告白ですか?」

「わかんね」

「頭いいくせに!!バカ善っ!!」



バカ…かもしれないけど…。



でも怜を誰にも取られたくない…。



これってやっぱり好きなんじゃないか?