俺がさっきシュートを決めたのを、亜実は見ていたんだ。 少しだけうれしくなった。 『みんなで俊の家行くの楽しみにしてるから。じゃあね!』 笑顔で手を振っていた。 後の部活もがんばれそう、そんな気持ちになれた。 やっぱ亜実の笑顔ってすごいや。 ドリンクとタオルを置いて、コートに戻った。 活田、俺、がんばるよ。 ―――――勢いよく、ボールを蹴る。