「ありがとな。俺、砂時計家にあるし自分で淹れてみるよ」 『そうするといい。人に出せるように、茶葉やるから』 缶につまった香りのいい茶葉。 市販なんかには敵わない、あたたかさが感じられた。 「ありがとう」 活田のもとに通ってよかったと、心から思った。 『行ってこい』 がんばれ、でも、お疲れ、でもないその言葉。 強く俺の背中を押してくれた。 活田には、勇気や希望をたくさんもらった。