新しい砂時計(続編)



それは。



【亜実】と【和真】の後ろ姿であった―――――







一瞬だったから、俺は気づかなかったのだろう。
利樹が言葉につまったのもわかる。
俺が隣にいたのだからそれはなおさらなんだ。


わかってる。
亜実とあいつが付き合っていること。


その辺を歩いていたって、何もおかしくはない。
普通の光景なんだ。