総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】

「「童顔ちび・・・」」

「ブッコロス・・」

見事にハモったあたしとカラ。

出てきたのは、銀色でくせっけの

ような髪を後ろでひとつにしばって

いる、男・・・の子。

「時間だ。カ・・・ハゲ」

「なんでいま、言い直したんだよチビ」

途中まで言ったのにねぇ。

「奥でヒサが待ってる」

「わかった」

ほら、行くぞ。

そう言ったカラは、

あたしの、飲んでいたビールをとって、ゴミ箱へ持って行った。