「そうですけど、もうないんですか?」

ヤミの顔が、すこし険しくなる。

「いや、少し残ってる。最近使うことが多くてな。」

ヤミの視線がから逃げたくて逸らした。

こいつは俺が薬を使うことを快く思っていない。いや、思ってなくて当たり前なんだけど。

「・・・・・。レナっすか?」

相変わらず鋭いなお前は。

ははっと自嘲的な笑みを浮かべながらヤミを見た。

「だめだな。あいつがいないだけでこんなに狂っちまう。」

「・・・・・。」

「約束。・・・・・。したのにな。」

「・・・・。約束?」

「・・・・あぁ。」

レナは俺が薬をしないという条件付きで俺のペットになったのだ。

あいつが、欲しかったっ・・・。