「いくらうちらでも、バレますよ!」

「そうですよ!サナの言うとおりです!」

バンッと二人が机をたたく。顔にはうっすら汗もかいている。

「なら、頭やめろ。」

二人の顔も見ずにタバコの煙を吐き出しながら言った。

「「・・・・・え?」」

「そんな腰抜けは俺のチームにはいらねぇ。自分に自信がないなら頭降りろ。」

そう言い放つと二人はばつが悪そうに唇をかみしめた。

お前らが行かなくて誰が行くんだよ。

そう、俺は決めたんだ。あいつらから、狂獣連合からレナを連れ戻すって。

けど、それには準備がいる。負傷した兵隊の穴も埋めなきゃなんねぇし、なにより情報がいる。

レナが無事か。なんのためか。ま、大体の想像はついてる。

なにより、今から敵にする相手は全日本暴走連盟の頂点に立つ奴らだ。

勝てば・・・・・。

「頂点だ・・・。」

にやりとした俺に、二人はゆっくり顔をあげた。