「なに・・・考えてる・・?」

ふいに聞こえたその声にドキッとする。

隣を見ると、ユイが目を覚ましていた。

「あの子のこと、考えてたの?」

あの子とは、レナのことだろう。

「いや、お前が俺のとこに初めて来た時のことを思い出してた」

無表情でおれは淡々と答えた。

「・・。うれしい。あたしのことを考えてくれていたなんて。」

そう言って、ユイはぎゅっと抱きつく。

でも、やっぱりレナとは違う感触。レナとは違う温度。

もう俺は。







レナじゃなきゃだめなんだ・・・・・・・。