「Mars(戦争の神)の縄張りじゃ・・・。」

「・・・。そうだ。」

そうだ、って。そんな簡単にどうして言えるの!?だってMarsだよ!?あいつらにつかまったら殺されちゃうかもしれないんだよ?

「続き、話すぞ?」

「う、・・・うん。」

ミズキがあたしの顔色を見ながら話す。

「案の定、Marsは現れた。ついでに、Artemisまで現れやがった。」

Artemisはあたしが今までいた暴走族の連合の傘下にいるレディースのチーム名だった。

「俺のチームは、ほかのとこにも散っていて、南と北、西にも散らせてた。」

「じゃあ、Ares、Poseidon、Neptuneも・・・・動いたのね・・・」

「察しがいいな。おかげでこっちはオートレース並みの速さで逃げなくちゃいけなくなっちまった。」

「それがお前らの仕事だろ?」

突然ユウコが口を挟んできた。

「そんで、俺ら闇虎が本部近くの倉庫に奇襲をかけた。」